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300人を超える体験カヌーの失敗

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バカタイケンについて、自身の失敗例を元に考察を続けます。写真は数年間、カヌー・カヤックの普及と、会場である地域の振興を目的として、大規模な試乗会を実施したときのもの。2日間にわたる体験カヌー(500円/1時間30分)には300人を超える参加者がありました。

フィールドの安全面から、残念ながら同イベントは継続されなかったことも大きなマイナス要因ですが、この300人を超えるカヌー体験参加者、ほぼ100%の確率でカヌー愛好家にはならなかったと類推されます。地元には長い実績を誇るカヌーショップもあったのですが、事実そういう報告は皆無でした。

当時においても私はバカタイケンのおろかさを主張しておりましたので、こんな1時間30分程度のプログラムであっても、かなり神経質になって楽しさ、安全管理を徹底して提供したつもりです。しかし、こちらの考えているような、楽しさ、次回また乗りたいというモチベーションを高める工夫が足りませんでした。

このイベントは、あそびの持つ多様性、“応用”する知恵情報として処理されないタイケンで留まったのです。まさにこれは“カヌー?乗ったことあるある”、といった記号の経験でしか記録(記憶)されないまま、それだけで終わっちゃたパターンです。“趣味化”、“生活化”への発展に結びつかなかった。

その理由は・・・・?お客さまの回転率、参加者増をせねば(売り上げを確保せねば)ならなかったのです。明快な結論です。しかし関係者は皆、口をそろえていってくれました。「良く集めてくれた」、「これで多くの人がカヌーの楽しさを知った、体験した」と。

同じような規模とはいわないまでも、1日60人ぐらいまででマリン体験と呼ばれるプログラムが沖縄などに存在し、修学旅行生などを大量に回転させています。規模は小さくなりますが、北海道や各地の止水域(流れのないとこね)や内湾でカヌータイケンが稼動しています。カヌーカヤックという記号の経験は、何の思慮もなく、ただ、回転すしのように恐ろしい勢いで展開・消費されています。

これは“二度とカヌーに乗らない”人を、一生懸命育てていることにつながりませんか?

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| トラックバック(7) |2009年2月26日 12:25

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