世界遺産、熊野を舞台とした、極上のキャンプとカヌーの自然旅

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ファーストクラスのアウトドア…“なみまくら”

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字幕スーパーと体験プログラム

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映画「レッドクリフ」の成功には、登場人物の名称を字幕スーパーとして“2回目以降”も明記するといった“おもてなし(?)”などのヒケツがあったと日経流通が紹介しています。この手法はレッドクリフがはじめて試みたのではなく、「NHKの大河ドラマ」ではすでに一般化している聴視者優先のサービスということです。

このような“知識面”での情報捕捉はまだ許せます(あほらしいけど)。しかし、字幕スーパーというやつには恐ろしい力がありますよね。バラエティー系のバカ番組では、「えっ?」「本当?」と思うようなスーパーが出ることがあります。意図的な“誘導”を感じるときです。実際、映像制作の現場に携わるとわかるのですが、視覚的に文字情報を補うことで一定の方向へ誘導する(意味を単純化させる)ことは珍しくありません。

こういった誘導、もしくはウソは常套手段となってしまい、そこに同調しない場合“気持ちよくなれない”一種の知性、知識の拮抗状態に陥りがちです。いちいち反応して「それはおかしいやろ!」と突っ込んでいたら、社会的生活になじめません(なじめない私)。

情報捕捉(知識的情報)ではなく、この字幕スーパーによる多様な意味の単純化、恣意的な誘導・・・これと同じような感触が、タイケンプログラムにありがちです。つまり、知恵的(生活文化)情報としての多面性を限りなく集約し参加者本位で“わかりやすく”してしまうところに発展性を途絶させてしまう恐ろしさがあるわけです。

体験プログラム提供者は“おもてなし”といった、わかったような、わかっていない言葉を意識するのではなく(変なところで利便性を高めるのではなく)、むしろ、なぜ困難なのか、なぜにこれ(生業)が必要なのか、参加者が主体的に考えるべく、むつかしい部分を堂々とやってもらえばいいのです。それが体験だったはずです。

多様性が欠如することで“応用”する、知恵情報として処理されないとどうなるか。まさにこれは
“おうそれ、やったことあるで”、
“カヌー?乗ったことあるある”、
“釣りもやったけどなぁ”
といった記号の経験でしか記録(記憶)されないことでです。それだけで終わっちゃう。“趣味化”、“生活化”への発展を妨げる危険性を内包しているのです。私はこれらをバカテレビになぞり、「バカタイケン」と定義づけています。

もちろん、全部が全部、そうなっているとは言いませんが。テレビはモノが売れればいい。体験もモノが売れればいいの?

●関連エントリー
「体験における負のスパイラル」
「トホホなフィッシングショー」
「何でも知ってる博士を出すな!」
「08予測1:体験の増加とサービス低下」
「“上手くあそばなければならない”逼迫感…」
「子どもの自然体験におけるリスク」





コメント(2) | トラックバック(8) |2009年2月15日 06:30

お誂えのカヌー旅ファーストクラスのアウトドアなみまくら

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コメント

うわ〜こんなカヌー乗りたくありません。といって濁流にもまれながら進んでいるカヌーも乗りたくありません。しかし優雅にこぎ進んでいるカヌーはとても惹かれます。音もなく進んで、自然と融合してる感じ白鳥になった気分を味わえそうです。そして、折りたたみカヌー素敵です。重そうだけど・・

まめさんへ

あほかいな・・・といいたくなるカヌー体験(プール)がとある展示会では大人気なのです。まあ、致し方ない部分もありますが。

これに参加した親子が「カヌー?のったことあるよ」と認識してしまう、納得してしまうケースが多いと。この催しが、なぜに“次回、実際に自然のなかでカヌーに挑戦”してもらう導入にならないか?

というのが問題なんですね。

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