世界遺産、熊野を舞台とした、極上のキャンプとカヌーの自然旅

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ファーストクラスのアウトドア…“なみまくら”

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「何でも知ってる博士」を出すな!

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写真は先のエコプロダクツ2008で見かけた、よくあるタイプのブースデモンストレーションです。ステージ上に確認できるのが、「何でも知っているエコ博士」ですね。エコプロダクツではこういった博士が、各社のブースに登場して、たくさんの記念品を子どもたちに進呈していました。

子どもたち対象に、各種の学びを提供する際、いろいろなタイプの「何でも知っている博士」が作られます。わからないことを教えてくれる“研究者”であり、解答(正解?)を提供してくれる人物・・・各種の学習系ホームページでも目撃できます。大人は、すぐこの「何でも知っている博士」に頼ってしまいます。

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こちらの写真は学校内での通常授業。とある小学校のまとめ発表なのですが、同じような「何でも知っている博士」が登場して正解を述べます。そしてこちらでも、その登場頻度は非常に高いのです。ご存知ですか?

複雑な事象、衝突する複数の考え方のなかから、“正解のない解答”を導き出し自らの考えを考えること・・・そういったことから大人が一番に回避し始めています。世の中のほとんどの問題が正解がないはずです。そこで、わかりやすい博士をおいて納得したがる傾向・・・博士を解説者とかコメンテーターに置き換えて、今日のテレビを見れば明らかです。

大人たちが考えようとしない(思考停止状態)から、なんとなく解答に近いサジェッションを提供してくれるものを“設定”して納得したような気になっているだけですね。そしてそれは、見事に子どもたちにも引き継がれており、子どもたちも同様に解説者とか、コメンテーターとして博士を使います。

ゾッとしませんか?私はゾッとします。違う立場の考えや、仮説や検証を通じて自分なりの考えを作る。そしてそれを改めて議論するところから「納得できる解答」を見つけ出す行為。すなわち学びでありたいのです。これに大人が向き合わなくてどうしますか?

大人は博士に頼ってはいけません。ましてや子どもたちに学びを提供する際、簡単に博士を登場させてるべきではありません。工夫して、子どもたち自ら考えて、自ら答えを探し出すように仕向けねばなりません。特にエコプロダクツのような環境保全を訴えるイベントならば、その重要性が高いはずです。

同様に○○ヒーロー、なんとかマンとか、何とかレンジャーとかにするのもやめましょう。プロモーションやCSRの方向性としても、はっきりいってレベルが低いし、大人の思考停止状態をさらけ出すだけですので・・・

●関連エントリー「エコプロダクツ、思考停止のエコブーム」




コメント(6) | トラックバック(10) |2008年12月18日 06:32

お誂えのカヌー旅ファーストクラスのアウトドアなみまくら

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コメント

まったく同感ですねぇ。

クイズはクイズで良いんですけど、豆知識と教養をはき違えちゃいけませんね。
豆知識をつめこむのは教育じゃありませんよね。

いやん、Ryuさんおひさしぶり。

笑わせてあげましょうか?
Japanでは学校の授業が「クイズ」になっていっていますよ。

まだ企業PRならクイズは許せるけど。

ウチでは長年続けてきた「堺自転車総合学習」をクイズにせよと
注文され、今まさに悩んでいるところです。


じゃ、こういうクイズ出したらいかがでしょう?

Q1.クイズ形式の弊害を、次の中から選びましょう

イ.思考停止
ロ.創造性欠如
ハ.その他
ニ.上の三つすべて


クイズ形式や博士をすべて批難するつもりは毛頭ないんですけどね。
効果的な場面ではそういう手を使えば良いと思いますが、なんでもかんでもってのはね。

今度「何も知らん博士」を作ってみます。

わからんから、一緒に考えてみようと。
解き明かす楽しさ、プロセスが大事ですからね。

何もわからん博士というやつは
案外色々使えるかも。トリックスターですね。


それ、難しそうですけど、面白そうですね(笑)

色々実験して、それを発信して
共有する・・・・
教育本位ならそっちが正しいでしょうね。


練ります。


「何でも知ってる博士」を出すな!