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宇陀市松山地区で、重伝建の限界を知る

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奈良県宇陀市松山地区の重伝建を歩いています。伊勢街道、熊野街道を連結する要所として栄えたここは、戦災はもちろん、大規模な火災にもさいなまれること無く、昔ながらのまちなみを残した、貴重な集落といえるでしょう。実際歩いてみると、確かに歴史の重み、失いつつあるものの大切さを感じることができます。

いわゆる国庫負担事業…指定地区での住居修理などに関して、景観面での注文ではシビアなものがあるものの、費用の8/10支援など破格の対応…国の事業とは凄いものです。まちなみ景観保全という意味では大きな効果があります。いい意味でも、悪い意味でも。

ご案内をいただき珍しいものを見せてもらいました。シネマです。映画館の遺跡がありました。とある文具店さんが管理されて、倉庫となっているもので、小さくかわいい待合室には写真のような“泣かせる”写真が掲出されております。館内は60脚ぐらいでしょうか?こじんまりした映画館が朽ち果てていました。

映画館は昭和30年代から40年代後半にかけて、相当にぎわったものと考えられます。また、演芸場として、まちの拠点であったとうかがいました。それこそ、この映画館を保存、活用すべき…と即座に思うわけですが…そうは行かないのが国の事業なのですね。

重伝建保全事業は、あくまでもまちなみの外観、景観に限った補助事業であって、映画館の内装や構造に関する補助は認められません。また、実際の建築群が昭和40年代に作られたものであっても、大正、明治、それ以前を髣髴されるもの…が優先されているような気がします。つまり、近代遺産的である映画館などは、対象からはずされている傾向があるようです。

この松山地区の映画館は、必然的に修復保全される可能性が極めて低いかもしれません。ものすごく残念でなりません。強い推進力で進められる国の景観保全事業。外観だけ整えれば…というものではないと思います。この映画館に象徴されるように、内面の保全…住まわれる人々の心についても、慎重に進めるべきです。

でもまあ、見ごたえあります。宇陀市松山地区の重伝建。京阪神からも近いので、ぜひ歩いてみましょう。宇陀の道の駅から徒歩、2分です。




| トラックバック(2) |2008年11月12日 06:48

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