世界遺産、熊野を舞台とした、極上のキャンプとカヌーの自然旅

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道路の拡充が過疎対策につながるという論法

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はじめて熊野の瀞八丁に訪れたころ…17〜8年前ですが、そのころ大阪〜瀞八丁、紀和町までの移動はクルマで6時間ぐらいかかりました。これが現在どのくらいだと思います?4時間を切るんです…そのぐらい道路はまっすぐ、広くなり、多くのトンネルができました。

このメリットをさんざん享受している私なのですが、この時間短縮の速さはものすごいものだと思うわけです。つまりは、道路開発の速度ですね。たとえば奈良県地域づくり支援課の「過疎のむら振興方策」を読み解くと、交通インフラの充実が過疎対策の重要課題であり、その予算配分は言うまでもなく、道路対策が大半です(和歌山県はもっと早い…)。

いわゆる“住民の悲願”というやつで、道路の直線化やバイパス(トンネル)を作れば利便性が高くなり、一次、二次産業は活性化され、観光客も訪問し、にぎわい創出につながると…この論法ですね。定住促進やグリーンツーリズム普及など、もちろん同時進行で進んではいるものの、つまるところは「道路」ありきなのでしょう。世界遺産登録も道路開発の一役を担いました。

過疎のむら振興…つまりは限界集落対策としても、都道府県のレベルではこの論法から離れることができません。正直、そのお金、別の使い方をしてみれば…と、問いかけたいわけですが、地域に住まう「担い手」が土木・建築業に従事しているわけで(もちろん一部ですが)、なかなか簡単にはいきません。

土砂を積んだトラックが増えれば「景気回復」…そう直結したがるお役人の如何に多いことか…「論法」は青年時代の日本の論法であり、「成熟期」である今日、見直す必要があるのでは?やんなるかな。

●関連リンク
 ○奈良県「地域づくり支援課」
  〃 「中南和・東部地域の振興方策」

●「限界集落考」関連エントリー
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 ○鳥獣害被害対策に、頭がくらくらする…
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 ○上林のトタン葺き合掌造り街道
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コメント(4) | トラックバック(6) |2008年8月27日 10:50

お誂えのカヌー旅ファーストクラスのアウトドアなみまくら

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コメント

確かにうちからだと「神戸行くより伊勢のほうが遠いけど、早い&安い」ので、足が向きやすくなっていますね(^^;

でも、○○市までx時間というのが生死にかかわる場合もあるわけで、そういう場所では「道路=ライフライン」というのを強く意識します。

建設業界は関わる人(=世帯)や会社の多さがダントツで、景気に直結しやすくて、成果がわかりやすいから...でしょうか。あと地元でしか生きられない場合もあり(生コンなど)難しいですね。

野うさぎさんへ

「安い!はやい!」そのとおりですね(笑)。その利便性を私も本当に享受しております。それを前提として、まだ道路の直線化や格調が“本当にこれ以上”必要なのか?というところですね。

ライフラインとして考えると、医療(老人医療&救急を含む)拠点などをたくさん作ったほうが安く上がるでしょう。またそれら拠点を“観光交流”の拠点としてもいいのでは?たとえば老人福祉施設と道の駅が合体しているとか…いかがでしょうか?

野うさぎさんのおっしゃるとおり、「景気に直結しやすくて、成果がわかりやすいから」なのですよ、道路というやつは。ただし、私はそれが本当に“成果なのか”を疑問視します。道路が良くなって、そりゃあ観光客も来やすくなるでしょう。しかしその絶対数に対して、村から出て行きやすくなった若者の数…相対化して比べるものではありませんが、結論としての“成果”になるのでは?

下北山村の「赤ちゃん誕生10人目標」をご覧ください。道路格調よりもお金をかけて“切実なる”やるべきこと、たくさんあると思うのです。

先週末、北山村・熊野へ行って来ました。楽しいことも多かった反面、あれっ!?と思うこともあって、いろんなことを考えさせられました。

医療は「人」の確保と維持が結構大変で、かつ補助が出にくい(想像ですが道路のほうが国や県の負担する割合が大きい...ってか、国道・県道だとほとんど出さずにすむ?)ってことはないでしょうか?

ってことは、本当に必要なのかどうかとは別の観点で動いているわけにもなるのですけど。

野うさぎさんへ

ものすごくすばらしい“突っ込み”ですよ、それ。
道路は極端な話“誰でも作れる”のです。しかし、地域医療やまちづくりはそうは行かない。
地域医療やまちづくりを、今真剣に進めていくにはどうしたらいいのか…
この問題に対して、真摯に対処するリーダーや、行政が増えてきているいい状況があります。

反面、やっぱり道路しかないんじゃ…という方々も、大変多いということなのでしょう。

さあて、本当に汗をかくのはどっち方面だ?どっちの未来が理想なのでしょうか?

道路の拡充が過疎対策につながるという論法