世界遺産、熊野を舞台とした、極上のキャンプとカヌーの自然旅

世界遺産、熊野を舞台とした、極上のキャンプとカヌーの自然旅
ファーストクラスのアウトドア…“なみまくら”

アウトドアをまちづくりに! TOP >  学び・教育について  >  ハコモノ化した和知のカヌークラブハウス

ハコモノ化した和知のカヌークラブハウス

080819.jpg

京都府北部での限界集落取材の続き。地方において観光資源調査や取材の折、地域の方にその旨お伝えすると、ほとんど例外なく返ってくる言葉に「ここら辺(市町村)は何もない…」というものがあります。今回訪問したうちのひとつ、京丹波町和知周辺でも、同じ答えが返ってくるわけです。

しかしまあ、写真をご覧ください。開発に1億円近く投下したと思われる「カヌークラブハウス」です。カヌーが数十艇、宿泊棟、シャワー完備、よだれが出るような施設で、まだまだ新しい。和知町のカヌークラブハウスは京都国体のカヌー会場として設置されましたが、利用者不足(?)のためほとんど稼動していないとのこと。

夏休みなど、いわゆる「子どもカヌー体験」などで、地元の愛好家や大学生がインストラクターを引き受け、わずかに稼動するのみで、最新の京丹後町観光マップなどからは所在が消され、紹介もされていません。これでも、「ここら辺は何もない…」とおっしゃるわけで、たまげてしまいます。

カヌーハウスなど関連の公共施設は西日本においては、円山川公園、豊後大野町、おおち村などにもあります。残念ながらそれらの運営については、どちらも苦戦されているという状況です。計画が甘い、またはマーケティングなしで作られた「ハコモノ」。これらを活かさねば…バチが当たるような気がしてなりません。

●過疎対策関連エントリー
 ○道路の拡充が過疎対策につながるという論法
 ○伊勢うどんのパッケージ…長登屋さんについて
 ○クマと、どうやって折り合いをつけるか…
 ○鳥獣害被害対策に、頭がくらくらする…
 ○限界集落活性化の可能性「水源の里条例」
 ○上林のトタン葺き合掌造り街道
 ○「ふるさと子ども夢学校」になっても募る不安
 ○「地方の元気再生事業」は自治体へのアメ玉?




コメント(4) | トラックバック(2) |2008年8月19日 06:11

お誂えのカヌー旅ファーストクラスのアウトドアなみまくら

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://asobo.xsrv.jp/mt/mt-tb.cgi/249

この一覧は、次のエントリーを参照しています: ハコモノ化した和知のカヌークラブハウス:

» クマと、どうやって折り合いをつけるか… from アウトドアをまちづくりに!
何とも言えない強いインパクトのある「クマ出没注意」ですね。京丹波町和知の、その... [詳しくはこちら]

» 道路の拡充が過疎対策につながるという論法 from アウトドアをまちづくりに!
はじめて熊野の瀞八丁に訪れたころ…17〜8年前ですが、そのころ大阪〜瀞八丁、紀... [詳しくはこちら]

コメント

はじめまして。
私も和知のカヌーハウスにぶったまげた1人...です。

レンタルのみの利用ができたのはありがたかったのですが、
瀞で基本的な練習をして、出発。
しょっぱなからいきなり瀬→橋脚くぐり→瀬...で沈。
「初心者をいきなりこんなとこに連れて来るなよ〜!」
という思いでした。
そこを過ぎると癒し系。もう少し上流が練習に良いそうですが、アユ釣りシーズンは立ち入り禁止でした。
コンセプトを癒し系にしたら門戸も広くなって良いと思うのですが...リバー系カヤッカーは「瀬があってなんぼじゃ!」な人が多いので、こういう考えはあまり理解されません。


以下、長文失礼します。

>「ここら辺(市町村)は何もない…」

先日地元(山城南部)でのイベントのチラシにも同じような文言があり、憤りを感じました。
大阪に育ったよそ者の私から見れば、趣のある山里あり、川あり、寺院あり、キャンプ場や自転車道は整備されており、京阪神どこからでも電車1本で来れるのに...何言ってんだ???

もっと僻地でもがんばっている自治体はたくさんあって、そういうところは何度でも行きたいと思うようになるものです。
プロモーション力以前に、プロモーターの意識をかえるほうが先決だと感じました。

野うさぎさんへ
はじめてのコメントありがとうございます。このように情熱的に書きたくっていただけますと、こちらもやりがいがありますね。感謝です。
野ウサギさんのブログ「野ウサギの足跡」も拝見しました。お子様を連れて、活動的に各地で飛び回っている姿、ご立派でございます。

さて、
和知のカヌークラブハウスは、野ウサギさんがおっしゃるとおり、川のツーリングコースとして考えると、「あまり計画されていない」設置であること、まちがいありません。やはり国体競技を前提に作られたのでしょう。ワイルドやスラローム、ポロのためのデザインです。そういった方々が、長期的に利用されるのなら、問題はなかったのでしょう。しかしレジャーカヤックという利活用を考えると、由良川の資源を生かす上でもツーリングは不可欠。それを恒常的に実施する運営体制は…はなから考えていなかったのでしょうね。仏作って魂入れず。“器”を作って、それによって多様な方面の利益を得た方がいるのでしょうね。そのあとは“知らんプリン”。

>「ここら辺(市町村)は何もない…」

この言葉が出る感情というのは、ちょっと複雑ですね。実は逆説的に受け取ると「ここら辺は生活圏であって、観光客は来なくてもよろしい」という意味合いも強いです。その気持ちは十分分かります。ただし、その地域がしっかり観光振興を謳っていたり、「道の駅」で産業振興しいる場合、それは言いあたりません。

野うさぎさんのご指摘どおり「プロモーターの意識をかえるほうが先決」かも知れません。まあ、農村の仕組み、農業、漁業の枠組みを変えていくような作業が必要なのでしょうね。

野うさぎさんのような方の意見、大変重要と存じます。今後ともよろしくお願い申し上げます。


和知のカヌーハウス、今は全然利用されてないのですね。不勉強でした。私が行ったときは子供カヌー教室はやっていて、それなりに賑わってはいたのですが...

>「ここら辺は生活圏であって、観光客は来なくてもよろしい」

うんうん。
うちのあたりは旧集落と新住民の意識の差が大きく、「今のままがいい。」「昔のほうがよかった...」などなど、20代の若者からも上記のような台詞が出てきたりしてビックリさせられます。

確かに、真剣に観光客を呼び込むと、それは休みの日に休めず、中にはマナーの良くない客もいるわけで、住民にとっては大変なコト。ほどほどがいいっていう気持ちも、逆の立場で考えたらよくわかります。

が、客として訪れるほうから見ると、その中途半端さが「どっちやねん!?」といらつく原因になったりするような...(私だけ?)

> まあ、農村の仕組み、農業、漁業の枠組みを変えていくような作業が必要なのでしょうね。

そうですね。その方面は全く無知なのですが、現状には危機感を覚えます。自然相手だから予測不能な災いもあるだろうけど、それ以前にもっとワリのいい仕事に、国として、していかなくてはいけない。そんな気がします。

野うさぎさんへ

>その中途半端さが「どっちやねん!?」といらつく原因になったりするような...(私だけ?)

いやはや、全くその通りです。ホンマにどっちやねん、と、視察のときはいつも考えさせられます。特に私は、仕事として観光振興の視点で呼ばれるケースが多く、常に矛盾に付き合わされております。


>それ以前にもっとワリのいい仕事に、国として、していかなくてはいけない。そんな気がします。

そうなんです。その意味で、実は、野ウサギさんや私たち、「観光客」…それも多様な楽しみ方で遊びにいって、いろいろ地域と話すことが大事ではないかと考えています。

言い換えると、新しい価値を過疎に見出すというか…私たちが遊びにいくこと…これは結構大切なことだと思います。遊びに行った場所、過疎、自然、人々…じゃんじゃん、ブログで発信することも大事なはずです。


ハコモノ化した和知のカヌークラブハウス