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修学旅行は注意せよ エコツーリズム推進法

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 「エコツーリズム推進法」の抱える課題について、「子ども農山漁村交流プロジェクト」などとの関連から多角的に指摘してきたつもりでしたが、いまひとつぼやけてきているという意見を頂きましたので、仕切りなおし、論点を絞り込んでみます。

 まず、エコツーリズムと観光振興は同一のベクトルにはありません。もちろん重なる部分は存在しますが、イコールになったとたん、今〜近未来の日本社会において自由経済消費路線に組み込まれることが自明の理であり、特定自然環境の保全といった意味合いは薄れます。

 特に修学旅行の誘致について、どのように対処するか重大な判断基準となります。なぜならば、残念ながら修学旅行は立派なマス・ツーリズムだからです。1バス単位で「均質な体験」を求められるベルコンベアに乗った旅、それは先生と保護者のご都合主義に満ち溢れた消費行動なのです。

 ゆえに、入込み人数に制限をかけて“やれる範囲のエコツアー”を実践せざる得ません。たとえば、ワークショップや座学を効果的に用いて質的な向上を図る方法もあります。また、農泊・民泊などの手法にて分散させ、地域の方々との交流にて新たな質的拡充を図る方向性も存在します。複数回訪問してくれるように仕向けたり、旅行終了後IT技術を使い現地と教室で事後学習を推進するなども有効でしょう。

 しかし、現実的にはそれ以前の問題として、安全管理面、環境保全面という二つのリスクマネジメントをカバーできる事例さえ少ないという事実があります。安全管理面、環境保全面のカバーができないのであれば、修学旅行を受け入れるべきではない!とはっきり申し上げます。質的云々は次の課題レベルでしょう。

 エコツーリズム推進法に限って指摘するならば、協議会制度の導入により観光・経済振興を第一とする自治体がキャスティングボードを握る限り、めったなことでは「マス型の修学旅行は地域環境の破壊につながるので受け入れない!当地のレギュレーションを守れる学校のみ受け入れます!」といったケースは生まれません。

 結果的に今回の法整備では、エコツーリズムという新しいマス・ツーリズムの商品の一形態を作り出したことに過ぎない…のかもしれません。それではあまりにも悲しすぎます。

 「エコツーリズム推進法」や「子ども農山漁村交流プロジェクト」が“修学旅行の慣習”を打ち破り、学校の苦手部分である“一問多解型・いわゆる総合学習”の実践機会となるべきと考えてみませんか?これら整備をポジティブに受け止め、意義のあるツアーデザインがまさに求められているはずです。

 さて、新しい法律は施行されました。全国(特に北海道、沖縄)のエコツーリズム、アウトドア関連団体のみなさんのがんばりを大いに期待しております。

●関連エントリー
○「エコツーリズム推進法」関連最新記事 08.03.13
○「子ども農山漁村交流プロジェクト」関連最新記事 08.03.05
○「アウトドア2008年予測のまとめ」 08.01.11




| トラックバック(3) |2008年4月 5日 10:11

お誂えのカヌー旅ファーストクラスのアウトドアなみまくら

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