世界遺産、熊野を舞台とした、極上のキャンプとカヌーの自然旅

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ファーストクラスのアウトドア…“なみまくら”

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08予測1:「体験」の増加とサービス低下

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体験学習…増えましたね。そういうよりも「何でも体験になった」という印象でしょうか?他に言葉が見当たらないから「体験」なの?。欧米ではイクスペリエンスとか、トライアルとか、ハンズオンとか細かに分けれており、微妙な違いが感じられます。

日本では「体験」と呼べば観光商品になり、気軽で参加しやすい所要時間と単価帯でサービスを提供、提供サイドは楽になりました。結果、「薄利多売」を前提としたサービスとなり“ランニングさせなあかんから、しゃーない”と「質的低下」を黙認しながら提供してしまう…そんな傾向が明らかにあります。無論、新規市場を育成するため、若年層を取り込んだりといった理屈は分かりますが、本当にそれが市場育成になったり、若いユーザーが増えたりするのでしょうか?

目の前の「小さな利益」を手に入れるため、質の低いサービスを提供してしまい、結果として「体験しちゃいました、あっ、これが○○なんだと理解できました。理解しちゃったから、もう二度と○○しません。」といったエントリーユーザー予備軍を、リピートさせる努力なくまま帰らせているのではないでしょうか?特にアウトドアではその傾向が顕著であると思いませんか?

実際、モノによってはこの体験。レベルの高いものもあるでしょう。もしかしたら国土交通省さんが指摘するようなニューツーリズム(笑)と認定できるもの、成熟型観光といわれるものも含まれるかもしれません。しかし、「体験」と名がつけば、自治体や観光協会はそれらを束ねることに懸命になって、内容を検証することもなく“危険な”体験も一律発信してしまいます。お客さまもそれにつられて「年中やってくれるもの」と思い参加します。アウトドアは「京都のおたべ作り体験」のようには提供できなかったはずです。

観光立国というスローガンのもと、2008年もこの傾向は一層強まると予測できます。もう「体験」を静止することはできません。レベルの高い「体験」の発生・実践を待つばかりです。心あるサービス提供者は目先の利益にとらわれるのではなく、「体験で終わらない仕掛け」を組み込みを考えるべきです。でないと市場の縮小傾向は止まりません。

夏に参加したら、「ぜひとも秋にももう一度」来たくなる工夫を!。安全管理はもちろんですが、スリルある興奮の予告編をどこかに組み込む。あのガイドにどうしてももう一度会いたくなる、そんなおもてなしを…インタープリテーション、ガイディング、インストラクション…それこそアウトドア関係者の腕の魅せどころだったはず。

今の体験サービス至上主義が増加すると仮定すると、伝統文化やレクリエーション、あそびの文化の消失につながるばかりか、はっきり「事故の増加」に結びつきかねません。自由競争結構!その競争が、自らの文化や自然あそびの多様性を制限する結果につながらないことを祈ります。

●写真 まじめにやってるフジタカヌーのスクール
http://www.fujitacanoe.com/
●2008年予測:関連エントリー
08予測1:「体験」の増加とサービス低下
08予測2:アウトドア危機管理による社会貢献の道
08予測3:訪日外国人観光客増加に期待
08予測4:子ども農山漁村交流プロジェクトを活かせるか
08予測5:メタボ解消のアウトドアにむけて
08予測6:エコツーリズム推進法は追い風か
08予測7:アウトドア2008年予測のまとめ


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| トラックバック(20) |2007年12月30日 15:41

お誂えのカヌー旅ファーストクラスのアウトドアなみまくら

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