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子ども農山漁村交流プロジェクト続報

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文部科学省、農林水産省、総務省が、3省連携して、小学校における農山漁村での長期宿泊体験活動を推進し、さらに農山漁村の活性をうながす…という計画です。全国2万3千校の小学校(1学年120万人を目標)として一週間程度という内容で、これによるさまざまな影響を考えているわけです。

過去のエントリー
「子ども農山漁村交流プロジェクト いやな予感」
http://blog.namimakura.jp/2007/09/post_42.html
以前のエントリーでは、突然の発表に想定できる悪影響を指摘したわけですが、さらにいくつかのネタ、影響が現れてきたので続報をまとめます。

推進する自治体には一定の予算がつく…という条件を元に、都道府県の農政課では受け入れ農村の整備に向けた説明会がはじまっています。中央→地方のいつものやり方で辟易としますが、まあそれはおいといて…既にグリーンツーリズムの推進などという掛け声の元、インフラを進めていた自治体などではここぞとばかりに助成金の獲得に動き出しました。

個々の農泊受け入れ農家などに分配して、農家のトイレや寝室などの整備にお金を使うわけにはいかないので、予算の対象としてはインターネットやパンフレットなどの告知媒体制作や村落共同で活用できる公民館の拡充などが考えられます。しかし、小規模でもいいから、本当に交流を求めて、村落ににぎわいを…というところにそのお金がきちんと落ちるのか?それをどうやって選ぶのか?ここら辺の疑念が残りますが、話を進めましょう。

また、先進地として大分県の安心院や松浦といった、修学旅行受け入れに成功している自治体に問い合わせや視察の依頼が急増している模様です。さらに、政府官僚の方からもこれらの先行事例を参考にしたい(中央に来て話してくれ)という打診が入ったそうです。

ん?今ごろ安心院や松浦に、官僚さんから話があるの?

政府官僚の方の状況はというと…情報ソースはお知らせできませんが…修学旅行のデメリットである、学校全体の訪問による一極集中や危機管理対策について、また、受け入れ先となる農山漁村のマイナス影響についてお伺いすると、さまざまな問題は今後検討…“これからヒアリングをはじめる”(おいおい…)ということらしいです。

このプロジェクト(に限った話ではないですね…)は計画をあげた後に、ヒアリングなどの調査を行うといった、少なくとも地域の現状や教育現場のニーズをくみ上げた上で計画されたものではなさそうです。さらに、官僚の皆さんはあまり深く考えていないようです。

官僚さんたちの話では、子ども農山漁村交流プロジェクトはビジットジャパンを推進する国土交通省との連携も進んでおり、地域活性“美しい国土づくり(出た!)”の方策として位置付ける準備があるようです。(←追記 10/05参照:国土交通省は関わりを拒否?)具体的には「小学校における修学旅行の再編成」というイメージがあるとか…。

もちろんもうちょっと様子を見ようと思いますが(ウチにも問い合わせがあるので)、現状情報ではまだまだ賛成いたしかねます。現場ありきの行政…官僚さんにはそれを求めたいです。


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| トラックバック(11) |2007年9月22日 08:49

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